• Information
  • Tel: 03-5318-3450 (受付:平日 9:00~18:00)

遺言作成のサポート事例

 ご相談者様は70代の女性で、90代の母親と2人暮らしをしながら、ご相談者様の貯金を用いて、母親の介護に従事されていました。
 ご相談者様には、配偶者と子はおらず、また、母と亡父との間にご相談者様以外の子はいませんでしたが、亡父には先妻との間に子がいました(異母兄弟)。
 ご相談者様は、将来、①自分の相続の際に貯金を異母兄弟に渡したくない、②万が一、母より自分が先に死亡した際には、自分の貯金を母親の介護のために役立てて欲しいと希望していました。

 そこで、本件では、ご相談者様の希望を考慮して、母方の従弟の協力を得たうえ、ご相談者様の貯金含む財産を、母の生存中は従弟が母の介護を行うとの負担付で従弟に包括的に遺贈するとの遺言書案を作成し、公正証書遺言とする手続きを採りました。

 遺言書の作成にあたっては、作成者の思いを反映させるとともに、死亡後の後の紛争を予防することが重要です。
 特に本件のように、父親が再婚し先妻との間に子がいる場合には、異母兄弟が相続人となるため死亡後の紛争が発生し易いので、遺言書作成の必要性が高い事例といえます。さらに、兄弟姉妹には遺留分がありませんので、本件は、遺言書を作成することで死亡後の紛争を予防し易い事案といえます。

 当事務所では、ご相談者様から伺ったご事情やご希望を踏まえて「オーダーメイド」の遺言書の作成等、生前の相続対策についてもご協力致します。

/ NEXT